春になると、野菜売り場に見かけるようになる「山菜」たち。
たけのこは手に取るけど、「わらび」や「ぜんまい」なんていう山菜は、なんだかちょっと敷居が高い気がして、なかなか手が伸びない人も多いんじゃないかなぁ。
私もそう。
昔は母がアク抜きしてくれたような記憶があるけど、自分でやるとなると、うーん…って。
でもね、先日たまたま地元のマルシェで、わらびがたっぷり束になって売られてまして。
しかもお値打ち!これはちょっと挑戦してみようかな、と。
それが大正解(^^)
家族がびっくりするほど食い付きました。
「山菜ってこんなに美味しかったんだ!」
今回はそんな気付きと、わらびの栄養や下処理のコツ、そして“春のごちそう”に変わる理由をお届けします。
実はやさしい山菜「わらび」の楽しみ方
「山菜ってクセが強そう・・・」って思われがちだけど、わらびはその中でもとっても優しい存在。
細長くて、先っぽがくるんと丸まった姿がなんとも可愛らしいんです。
春(3月下旬〜5月頃)になると、直売所やマルシェで束になって出てくるから、見つけたらチャンス!
でも、「アク抜きが大変そう…」って思うでしょ?
これ意外と簡単で、そんなに構えなくて大丈夫!
私は、大きめのボウルにわらびを入れて、そこに重曹を小1/2~1ほどパラパラ。
その上から熱湯をわらびがしっかり浸かるまでジャーッと注いで、30分~1時間ほど放置(わらびの太さにもよります)。
その後、流水でしっかり洗えば、ぬめりも出て苦味もなくなります。
すぐに料理に使えて、とっても手軽!
もし苦味が残るようなら、水に浸して半日ほど置けばOK。
拍子抜けするくらい簡単だったから、「山菜=手間がかかる」っていう思い込み、ちょっと変わったかも。
味もクセがなくて、つるんとした口当たりにほんのりぬめり。
素朴な味わいだけど、だしや調味料がしっかり染み込むから、和え物・おひたし・煮物・天ぷら…なんでも合う。
和食だけじゃなく、意外と洋風や中華にもなじむから、春の食卓での出番は多めです。
ひと品加えるだけで、ぱっと季節感が出て、なんだか嬉しくなる。
「わらびって、思ったよりずっと気軽で美味しいやん!」
「こんなに食べやすいなら、もっと早くチャレンジすればよかった!」って思っちゃうかも(^^)
春を味わう、わらび料理
アク抜きしたわらびは、そのままでも十分美味しいけれど、せっかくなら季節を感じる一品に。
今回は、我が家で特に人気だった2品をご紹介します。
まずは 「わらびごはん」。
畑のにんじんと油揚げを土鍋で炊いて、アク抜きをしたわらびを加えた素朴な混ぜごはん。
しょうゆとだしの香りがふんわり立って、わらびの歯ざわりがアクセントに。
春のおにぎりにしても最高です。
家族にも大好評でおかわり続出!きれいに完食。
お焦げもできてめっちゃ美味しかったぁ(^^)
もうひとつは 「わらびのナムル」。
ごま油、中華麹(自家製の中華のだし麹)、醤油でシンプルに和えた副菜で、これが意外にも箸が止まらない味!
ぬめりとつるんとした食感がクセになります。
冷蔵庫で少し味をなじませると、より美味しく。
夫はお酒のアテに。私と娘はおかずとして、こちらも完食♪
中華麹は鶏ガラスープの素でも大丈夫ですが、自家製中華の出汁の素は最高ですよ♪
スーパーに行けば、中華料理の味付けがラクになる味覇や創味シャンタンなど「中華だしの素」が色々ありますが、我が家はすっかり買わなくなりました。私がいつも使っている、市販にも負けない中華だしの素は・・・中華麹!炒め物にスープに[…]
どちらも難しいことは一切なし。
旬の味わいを、肩肘張らずに楽しめるレシピです。
季節の恵みを、気負わず楽しむ
「山菜ってちょっと特別なもの」そんなイメージがあるかもしれません。
でも、今回わらびを手に取ってみて、改めて思いました。
ちょっとの手間で季節の味わいがぐっと身近に、食卓に春の風が吹く。
そんな贅沢が、実はとても気軽にできるんだなぁって。
わらびごはんも、ナムルも、家族が「これまた食べたい!」って嬉しそうにおかわりしてくれて、なんだか嬉しくなりました。
実は娘にとって、わらびは“初めての味”。
私自身、子どもの頃には食べていたけれど、そういえばこれまで「これがわらびだよ」って食卓に出したことがなかったなぁと、ちょっと反省。
好きかどうかは別として、日本に伝わる旬の食材を「知っている」って、きっと大事なこと。
本や図鑑だけじゃなく、実際に見て、触れて、食べて・・・そういう体験を、これからも少しずつでも増やしてあげたいな。
春の直売所やマルシェで見かけたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。
「意外と簡単だったし、やってよかった!」って思えるはずです(^^)
らいすでした。