今年は季節がおかしくて、夏から一気に冬に入ったような肌感覚です。
徐々に実っていた我が家の柿も収穫を終え、枝の剪定も終了。
今まで、柿ってあまり買うことがなく、季節ものとして少し食べる程度だったのですが、今年は違います。
移住先は田舎。
田舎の庭に柿は付きもの。
なんと、6本も柿の木がありまして・・・
いくらなんでも多過ぎ(汗)
チマチマと食べてられず、柿の大量消費に舵切りしました。
合わせ柿、干し柿、柿酢と色々作ってみましたよ。
合わせ柿に使うお酒を4種類で食べ比べ実験
我が家の柿の木は、富有柿が2本で、後は渋柿です。
とりあえず、熟した柿が落ちると迷惑がかかったり掃除が大変な、道路側や車を出し入れする場所にある柿の木3本分の柿を収穫。
中々の量です。
左のかご1つが富有柿、後の3つが渋柿。
パッと見た目どっちがどっちか分からないので要注意です。
実家の渋柿は縦長の形状だったので、てっきり渋柿は縦長、甘柿は丸いと小さい頃からの記憶だったのですが、どうやら柿の種類ってものすごく多いらしく、丸い渋柿も存在します。
渋柿の木だと教えてもらったのに確かめずにはおられず、本当かどうか試しに食べてみましたよ。
案の定、口の中がえらいことになりましたけど(笑)
渋柿の量が多いので、まずは合わせ柿から。
合わせ柿は、渋柿の渋抜きをして甘柿と同じように食べる方法で、一般的には焼酎を使います。
実家では焼酎ではなく、ドライアイスで作ったりもしていました。
今回お隣さんに教えてもらった渋抜き柿の方法で食べると美味しかったので、4種類のお酒で実験してみました。
使ったのは、焼酎、ウォッカ、ラム酒、ブランデー。
これはラム酒バージョンです。
ヘタの部分に5秒程お酒に浸してからビニール袋に入れ、空気をなるべく抜き、段ボールなどの箱に入れて約1週間~10日で完成です。
教えて頂いたお隣さんのオススメはブランデー。
そして、家にあったウォッカと焼酎、お菓子作りなどに香りが良いラム酒ではどうなるか試してみました。
ちなみに、それぞれのアルコール度数は、ウォッカとラム酒が40%、ブランデーが37%、焼酎が25%のものです。
食べ比べの結果、ラム酒が1番甘味があって美味しく感じました。
お友達も来ていて食べ比べをしてもらったら、やはりラム酒が1番人気。
お隣さんにも食べ比べをしてもらいましたが、お隣さんは変わらずブランデー。
この辺は好みなのかもしれませんね(^^)
ブランデーやラム酒で合わせ柿にした時、フワッと洋酒が良い感じに香るのかどうかが気になっていたのですが、香りは感じませんでした。
後、気温にもよりますが、出来上がりの日数は焼酎が1番長くかかり、アルコール度数が高いお酒ほど早く完成しました。
洋酒の香りは楽しめなかったので、ブランデーでもラム酒でも一緒でしたが、来年作るなら甘く感じたラム酒になりそうです(^^)
手作り干し柿は、干す場所が最重要
合わせ柿は、渋柿を甘柿にして生で食べるタイプですが、次は保存性を上げる干し柿作り。
干し柿は、皮を剥いて吊す、という手間がかかりますが、甘く根強い人気がありますよね。
干し柿にする柿は、渋が抜けると甘柿よりも甘くなる渋柿で作ります。
ひたすら剥いて、
T字になった枝の部分に紐をくくりつけて干すのみ。
枝がなかった上の写真のような柿は、干しカゴに入れて干しました。
実は、これの3倍量は吊していたのですが、場所が悪かったのかカビないよう、全体に焼酎をしていたのにカビが発生してしまって、捨てざるをえなかったのです。
風通しの良い場所に干していたのですが、いかんせん日当たりが悪かった。
そういえば、実家では南側の日当たりの良い場所に干していたなぁと。
場所を移動しまして、天日干しができて風通しも良い軒下へ。
お日様の力は素晴らしい!
干しカゴは便利で、大阪にいた時にも持っていましたが、こちらに移住してきてから、さらに大きなタイプを購入しました。
使っている干しかごです→万能干しかご
今、上段には食べた後のみかんの皮をポイポイ入れて乾燥させていますよ。
みかんの皮は陳皮といって漢方にも使用されます。
七味唐辛子の中にも入っていますよね。
お鍋のつみれを作る時にちょっと入れると美味しいので、みかんの皮をカリカリに干して粉砕しようと思っています。
干し柿は長い間楽しむ為、冷凍庫保存する予定です。
そのままオヤツに食べても良いし、チャツネとしてカレーの甘味として使おうと思っているので、今後チャツネを買わなくて良いかな(^^)
干し柿って実はスゴイ!干し柿の栄養などの記事です↓
先日ヤフーニュースで、柿渋(タンニン)がコロナ感染抑制と重症化抑制に効果があることを奈良県立医大の研究グループが発表したという記事を見て。へ~、と思う一方、何か去年だったか、いつかにも柿渋がコロナウイルスを不活化するという事を聞いた気[…]
柿から酢が作れます!材料は柿のみ!
柿が沢山あると、どうしても食べる前に熟れすぎてしまう物が出てきますよね。
凍らせてシャーベットで食べたりする方法もありますが、それも限度がありますし。
そんな食べ切れずに熟れてしまった柿を捨てずに大量消費できるのが、柿酢です。
柿酢の健康効果は、柿の栄養がそのまま酢へと変化することで、カリウムやビタミン、ポリフェノールが豊富に含まれ、血圧改善や抗酸化に良いとされています。
水や炭酸で割って飲んだり、フルーツビネガーとして使用できます。
しかも、この柿酢、作るのが超簡単なんですよ!
材料は柿のみ!
他には何も要りません。
簡単に無添加で安心な自家製の酢が作れてしまいます。
我が家は既に3瓶も仕込み中で、そろそろ4瓶目に突入しそうな勢い。
〈材料〉清潔な瓶、ガーゼやキッチンペーパー、輪ゴムを用意
・柿・・・何個でも(甘柿・渋柿何でもOK)
1.柿に汚れがあれば拭く(酵母菌や酢酸菌が皮に付いている為、洗わない)
2. ヘタをカットし、瓶の中へ柿を入れる。
瓶の蓋をせず(発酵中はガスが出ます)、ガーゼなどで口を覆い輪ゴムで止め、直射日光の当たらない涼しい場所に置く。
3. 1~2日に1回かき混ぜる。
(3日後)
かき混ぜると泡がブクブク、発酵中。
混ぜる前に表面に白い膜が出ますが、これはカビではないので混ぜ込んで大丈夫です。
4. 約1ヶ月後(発酵の目安である泡が出なくなったらOK)、ドロドロになった柿を濾して完成。
1晩かけて、ゆっくりとザルで濾す。
底に沈んだ柿が気になれば、再度、サラシやガーゼなどで濾して完成です。
寿司酢の空き瓶に入れた方は、すぐに料理に使い、残りは別の瓶へ入れて熟成させます。
味は、尖った酸味ではなく、マイルドで甘味も感じる酸味です。
果実酢なので、米酢のような酸っぱさよりもリンゴ酢に近い感じですね。
まずは、これで酢の物を作ってみようと思います。
果実酢の中でもリンゴ酢は有名だけど、柿酢はあまり知られていなくてお店でも見かけることはほぼありません。
ですが、拍子抜けする位作るのが簡単で、柿の大量消費に柿酢はオススメですよ(^^)
昔から庭の柿が余ったら柿酢を作り、最後まで無駄にしない先人の知恵だったのかもしれませんね。
切って瓶に入れるだけで、意外と簡単にできてしまう手作り酢。
これからは、余ったら最後は全部柿酢に決まりです。
酢作りで柿仕事納め。
せっかくの自然のもの、先人に習って無駄にせず活かしていきたいです。
らいすでした。
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