薬味としておなじみの大葉。
香りが良くて、ちょっと添えるだけで料理がグンと引き立ちますよね。
でも実は…ただの脇役じゃもったいない!
大葉って、野菜の中でもトップクラスに栄養が豊富な“隠れた実力者”なんです。
今回は、そんな大葉を「塩麹」と「醤油麹」で漬ける、簡単・時短でできる2種類の“発酵薬味”をご紹介します。
どちらも漬けるだけでOK!
忙しい時でもパパッと作れて、冷蔵庫にあると安心感◎
発色や香りを損なわず、大葉本来の爽やかさを楽しんでもらえるように、あえて発酵させず、発酵調味料を使って“後から漬ける”方法を選びました。
発酵の力で旨味と栄養をギュッと引き出しながらも、大葉ならではの香りや色味をしっかり活かす。
そんないいとこ取りのレシピです。
作り方の流れを動画でサクッと確認したい方はこちら!
このあとは、大葉の驚くべき栄養パワーについても詳しくご紹介していきます。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
大葉の栄養とパワーがすごい!
薬味としてちょっと添えることの多い大葉。
でも実は、野菜の中でもトップクラスの栄養価を誇る優秀食材。
「香りを楽しむだけじゃなくて、しっかり“栄養”で選ばれてほしい。
β-カロテンが豊富
抗酸化作用で知られるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康維持、免疫力アップにも関わる大事な栄養素。
なんとその含有量は、ブロッコリーの約7.8倍!
ほうれん草と比べても約1.3倍と圧倒的です。
ビタミンKは野菜No.1レベル
骨の健康をサポートするビタミンKは、ブロッコリーの約8倍、キャベツの約3.9倍も含まれているというから驚き。
成長期のお子さんから骨粗しょう症が気になる年代まで、幅広く摂りたい栄養素ですね。
カルシウムもたっぷり
骨や歯の形成に欠かせないカルシウムも豊富。
含有量は、ほうれん草の約5.3倍、小松菜の約1.5倍以上と、普段「カルシウム源」として意識しやすい野菜よりも優秀です。
実はそれだけじゃない!
実は大葉にはこの他にも、ビタミンCやビタミンB群、鉄、マグネシウム、食物繊維など、現代人に不足しがちな栄養素がバランスよく含まれているんです。
薬味の一枚にこんなに詰まってるなんて…もはや主役級ですよね!
注目成分でさらにパワーアップ!ロズマリン酸とペリルアルデヒドとは?
大葉のすごさは、ビタミンやミネラルだけじゃありません!
ここからは、最近ますます注目されている成分「ロズマリン酸」と「ペリルアルデヒド」について、ちょっと掘り下げてご紹介しますね。
まず、ロズマリン酸。
これは大葉にたっぷり含まれるポリフェノールの一種で、実はすごい抗酸化パワーの持ち主なんです。
抗酸化作用といえば、「老化を防ぐ」「細胞のサビを取る」といったイメージがあるかもしれませんが、ロズマリン酸はそれに加えて抗炎症作用やアレルギーの抑制効果まで期待されているんですよ。
最近では、認知機能の改善や血糖値の上昇抑制にも関わっているという研究結果もあって、栄養士としても大注目の成分なんです。
そしてもう一つが、ペリルアルデヒド。
名前はちょっと聞き慣れないかもしれませんが、大葉のあの爽やかな香りの正体がこれ。
この香り成分には、なんと抗菌作用・抗腫瘍効果・リラックス効果など、すごいパワーが秘められているとされています。
最近では、睡眠の質を高める可能性も研究されているんですよ。
要するに、ただの薬味と侮るなかれ。
大葉には、私たちの体にうれしい働きをしてくれる成分がたっぷり詰まっているんです。
ジェノベーゼソースといえばバジルが王道ですが、何年か前からは大葉で作ることが増えました。バジルがイタリア料理によく使われるハーブなら、大葉は日本のハーブ。薬味としても日本人の口馴染みが良く、バジルよりお手頃価格で手に入りますしね。しか[…]
香りも栄養も、まるごと楽しむ!大葉の塩麹&醤油麹漬け
薬味で終わらせるにはもったいない!
そんな大葉を、主役級の“ちょい足しおかず”に変身させるのがこのレシピ。
【塩麹漬け】と【醤油麹漬け】2つの発酵バリエーション。
大葉ごと麹で発酵させると、どうしても大葉の色がくすんでしまって、ちょっと残念な仕上がりに…
そこで「発酵調味料に漬ける」方法に変更しました。
大葉そのものは発酵させず、後から発酵のチカラを借りることで、色も香りも鮮やかに仕上がるので、ちょっと得した気分♪
【大葉の塩麹漬け】
シンプルだけど奥深い味わい。
さっぱりした塩味に、塩麹のまろやかな甘さが加わって、なんとも絶妙!
刻んでごはんに混ぜても、冷ややっこやお肉にのせても最高です。
さっぱり&爽やか!夏にぴったりの常備菜
・大葉:20枚程度
・塩麹:大1〜2
❶大葉は軸を持って水の中で優しく振り洗いし、キッチンペーパーでしっかり水気を拭き取る。
❷軸をカットし、葉の表面を外側にしてクルクル巻いてから千切りにする。
❸ボウルに大葉と塩麹を入れてよく和える。
❹保存容器に移し、冷蔵庫で半日〜1日おいて完成。
【大葉の醤油麹漬け】
正直…これはかなりハマります!
普通の醤油漬けと比べて、甘みと旨味にググッと深みが加わるので、もう戻れません(笑)
ごはんに巻いたり、焼き肉や山芋に合わせたり、アレンジ自在です!
控えめに言って…普通の醤油漬けより断然美味しい!
・大葉:20枚程度
・醤油麹:大1
・煮切りみりん:大1(レンジで軽くチンすると簡単です)
・ごま油:大1
・ごま:大1
・にんにく:1片(すりおろし)
❶大葉は塩麹漬けと同様に洗って水気をしっかり拭き取り、軸をカットする(今回は葉のまま使用)。
❷醤油麹、煮切りみりん、ごま油、すりおろしにんにく、ごまをボウルで混ぜて調味液を作る。
❸保存容器に大葉と調味液を交互に重ねて入れていく(軸を少しずらすとめくりやすい)。
❹冷蔵庫で半日〜1日漬けて完成。
発酵調味料のまろやかなコクと、大葉の爽やかさが合わさって、とにかく万能!
ちょっと添えるだけで、おかずがワンランクアップしますよ。
▼詳しい作り方や漬け方のコツは、動画でわかりやすく紹介しています。
ぜひこちらからチェックしてみてくださいね。
⇒https://youtu.be/e8dvVW1PjXY?si=xyGwI7jpBZ_jAUKY
食べ方いろいろ♪おすすめアレンジ
大葉の塩麹漬け&醤油麹漬けは、冷蔵庫にあると本当に便利!
そのままでも、ちょい足しでも、ごはんにのせても美味しくて、アレンジも自由自在です。
・冷ややっこにのせて:やさしくさっぱり、胃腸にもやさしい組み合わせ。
・茹で豚にのせて:ビタミンB群×麹で疲労回復サポートに。
・もずくときゅうりの和え物に:つるんと爽やか、腸活にもぴったり。
・自家製大葉ドレッシングに:酢やオイルと混ぜて、青じそ風味の万能ドレに!
・豆腐にくるっと巻いて:簡単おつまみに。
・茹で豚に巻いて:香ばしさとコクが加わって、ごちそう感アップ!
・ごはんと一緒に:おにぎり風にも。これはもう、反則級の美味しさ◎
詳しくはこちらの動画で(^^)
⇒https://youtu.be/e8dvVW1PjXY?si=xyGwI7jpBZ_jAUKY
余ったら、漬けて楽しむ。大葉の新定番
爽やかな香りが魅力の大葉。
つい買いすぎたり、使いきれなかったりすることもありますが。
そんな時こそ、“漬ける”という選択肢を思い出してみて欲しい。
塩麹漬けはやさしい味わいで冷奴や茹で豚に。
醤油麹漬けはコク深く、おにぎりやごはんにもぴったり。
どちらも、ごはんのおともに、箸休めに、ドレッシングにと、自在に使える万能さです。
大葉が主役になる日も、たまにはいいかもしれませんね。
大葉が余ったら、とりあえず漬けておく。
それだけで、明日のごはんが楽しみになりますよ♪
常備菜の沼、またひとつ。
一枚、また一枚…気付けば冷蔵庫から大葉が消えていくはずです(笑)
らいすでした。
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