甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれるほど栄養豊富で、美容や健康に良い発酵食品です。
でも「もっと甘く作るにはどうすればいいの?」と思ったことはないですか?
料理やお菓子作りにも使える、砂糖代わりに使える甘酒。
今回は発酵器を使って、甘酒をより甘く作る方法を検証しました。
砂糖代わりに使えるほど甘い甘酒を作るには、お米の種類や炊き方で違いが出るのか?
「ごはん」「お粥」「もち米のお粥」の3パターンで仕込み、糖度計でしっかり測定!
果たして、一番甘くなるのはどれなのか?
気になる結果と、その作り方をぜひチェックしてみてくださいね。
📺 まずは動画でチェック!👇 実際の作り方や糖度測定の様子を 動画で詳しく解説しています(^^) こちらからご覧ください♪
甘酒の甘さを左右するポイントについて、詳しく解説していきます。
甘酒の甘さを左右するポイント
甘酒の甘さを決める鍵は、「デンプンの種類」と「糖化の進みやすさ」です。
お米のデンプンは アミロース と アミロペクチン で構成されています。
もち米 :アミロペクチン100%
アミロペクチンが多いほど粘り気が強く、甘味を感じやすくなります。
つまり、もち米はアミロペクチン100%なので、麹の酵素で分解されやすく、糖化が進みやすい=より甘い甘酒ができる可能性が高い!
また、米粒のままよりも、糖化が進みやすい「お粥」にしてから発酵させた方が甘くなるのでは?
という仮説のもと、実験を行いました。
糖度比較実験!どの甘酒が1番甘い?
<実験方法>
1.ごはん、米のお粥、もち米のお粥 の3パターンで甘酒を作成
2.温度57℃で8時間発酵
3.それぞれの甘酒の糖度を測定
・ごはん甘酒 → 糖度 39
・米のお粥甘酒 → 糖度 40
・もち米のお粥甘酒 → 糖度 42
→ もち米のお粥が最も甘い!
でも、意外と僅差ですね。
そこで試食で甘味の感じ方も比べてみました。
📺 実際の測定の様子はこちらの動画でチェック! 🔗 YouTube動画はこちら
<実際に飲んでみた感想>
ごはんで作った甘酒はすっきりとした甘さ、もち米のお粥の甘酒は よりねっとりしていて、甘さを強く感じる という結果に。
アミロペクチンの影響で、舌に甘さが残りやすいようです。
砂糖代わりに甘酒を使いたい場合は、少しでも甘く作るために もち米のお粥甘酒 を選ぶのがベスト!
もち米お粥の甘酒の作り方・レシピ
・もち米:100g
・水:450ml
・米麹(乾燥):150g
❶もち米のお粥を作る
もち米をサッと洗い、鍋に入れる。
水450mlを加え、中火にかけて炊く。
白く煮立ってきたら、鍋底にくっつかないように混ぜる。
沸騰したら弱火にし、蓋を少し開けた状態で18~20分コトコト炊く(ふきこぼれ注意!)
❷お粥を冷ます
熱々のまま麹と混ぜると酵素が失活するため、60℃以下まで冷ます。
(温度計があると便利)
❸麹と混ぜて発酵開始
消毒した容器にお粥を入れる。
麹を加え、よく混ぜる。
発酵器を57℃に設定し、12時間発酵。
(12時間発酵(糖度43)の方が糖度が上がった為、こちらでしました。8時間でもOK!)
保存は冷蔵で1週間程度。
冷凍保存も可能。
ブレンダーやミキサーで滑らかにすると使いやすい。
甘くて濃厚な甘酒が完成!
📺 もっと分かりやすく知りたい方に 🔗 YouTube動画はこちら
今回の実験で分かったことは…
★ もち米のお粥が最も甘く、舌でも甘さを強く感じる!
★ 発酵時間を延ばすと糖度も少しUP!(8時間→12時間で糖度43)
砂糖の代わりに使えるくらい甘くて濃厚な甘酒を作るには、「もち米のお粥甘酒」がベスト!
料理やお菓子作りにも活用できるので、ぜひ試してみてくださいね♪
もっと甘い作り方はないか、さらに研究してみようと思います(^^)
らいすでした
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