干し柿を食べながら、コロナ感染予防を思う。先人の知恵ってすごい。

先日ヤフーニュースで、柿渋(タンニン)がコロナ感染抑制と重症化抑制に効果があることを奈良県立医大の研究グループが発表したという記事を見て。

へ~、と思う一方、何か去年だったか、いつかにも柿渋がコロナウイルスを不活化するという事を聞いた気がしたような・・・?

柿タンニン(柿渋)による新型コロナウイルス感染症動物モデルでの重症化予防および感染伝播抑制効果を証明 奈良県立医科大学

もう、ほとほとウンザリのコロナですが。

私たちの生活は、このコロナ騒動に振り回されっぱなしで。

この柿渋のニュースが目にとまり、先日実家に行った時にもらった干し柿をふと思い出しました。
そう、冷凍していたんですよねぇ(^^)
すっかり忘れてた(笑)

おやつに食べようと思ってたんやった!

で、本日のおやつ。

干し柿と緑茶

干し柿は、渋柿を干したもので、生のまま食べられる甘柿とは違って、生で食べちゃうとトンデモなく渋い(T_T)

食べると強烈に渋くて、口の中がどえらいことになります(汗)
子供の頃、好奇心から食べたみたアホな経験者は語る・・・

それが干すとめちゃくちゃ甘くなって。
もう全く別の食べ物に変身。

ドライフルーツって言えばオシャレな響きですが。
干し柿って聞くと、何だろう、一気に田舎のおばあちゃん感(笑)

そのまま食べてしまうと一種のトラウマになる位の破壊力がある柿渋の犯人のタンニンは、ポリフェノールの一種で、緑茶にも含まれていて、抗菌・抗酸化作用なんかが有名です。

後は、鉄分と一緒に摂ると吸収阻害されてしまうから気を付けろ、的なマイナス面も。
貧血の人からは疎まれ気味のやつですよね(^_^;)

タンニンは水溶性で、鉄と結合して不溶性のタンニン鉄になってしまうことで腸からの鉄吸収を阻害します。
これが嫌われる原因となるタンニンと鉄の関係。

で、ここで疑問がありまして。

タンニンは水溶性で、緑茶やワインや渋柿の渋味の元。

でも、干し柿や甘柿に渋味はないですよね。
これは、干し柿は干すことで、甘柿は種から出るアセトアルデヒドで、タンニンが水溶性から不溶性に変化して渋味を感じなくなるからなんですが。

それならよ。

水溶性のタンニンが鉄と結合して不溶性になるから、鉄吸収に良くない、というのが理由なら・・・
干し柿や甘柿のように、最初から不溶性タンニンになっていたら、鉄と結合しないんじゃない?
不溶性タンニンの形なら鉄吸収阻害にはならない?
それとも水溶性だろうが不溶性だろうが、タンニンであったら鉄と結合しちゃうのかな?

疑問に思って調べたみたけど、明確に答えになるものは見つからなかった・・・
調べ方が甘かったのかもしれないけど。

私、個人的には不溶性タンニンになっていたら、鉄と結合できないんじゃないかなと思っているんだけど。
はっきりとは、わからない・・・

モヤッとしますね・・・

どなたか詳しい方教えて下さい!!<(_ _)>

そうそう、甘く食べられる干し柿や甘柿の中にも、タンニンは不溶性という形を変えて残っています。
渋くはないけど、タンニンは健在。

干し柿も干して甘く食べられるようにした、先人の知恵ですね。

干し柿

実家も一昔前はこんな干し柿のカーテンを作っていました。

最近は、実家の周りの家も干し柿を作ることが少なくなってきて、こんな風景を見るのも減ったように思いますが。

本日のおやつの冷凍していた干し柿。
手でもみもみしてほぐしてからいただきます。
種のある干し柿は、もみもみすると種と実がはがれやすくなりますよ(^^)

干し柿の種

実家の干し柿は種がいっぱい・・・(^_^;)
9個も出てきました(笑)
食べにくいんだけど、この種の周りが一番甘い。

そうそう、渋柿の食べ方は、干し柿にするか渋ぬきした柿を食べるか、なんだけど。

栄養価的には、干し柿がベスト。

天日干しをすると太陽の紫外線の効果で、栄養成分が爆上がりするんですよね。

マグネシウムやカリウム、カルシウムなどのミネラルはほぼ軒並み上がり、ビタミンもビタミンCは減少しますが、βカロテンなんて、3倍以上の1400㎍へ、食物繊維も大幅に増えます。

大根も生より切り干し大根の方が栄養価は高いし、椎茸も干し椎茸にすると全然違います。

日持ちする保存食のイメージが強い天日干し食品だけど、太陽の力って侮れません。

そういや、最近娘の習い事で「天日干しの秘密」をみんなで話してきて、縄文時代から天日干しでの保存食作りをしていること、天日干しをした食品はとっても栄養があることを学んでいました。

身近な食品を題材にしながらも、生活に密着した内容を学ぶ機会があるのは素晴らしいことですね。

私が子供の頃なんて、天日干しって何じゃらほい? あ~干物のことね。
栄養って何じゃらほい? あ~元気になるってことね。
位の認識(笑)

天日干しについて、深く考えたことなんて無かったと思う。

何だろう、ちょっと自分の子供時代が恥ずかしい(^_^;)

習い事も詰め込み教育じゃない、ってことなんでしょうか。

干し柿を食べながら、コロナ対策を思い、はたまた天日干し食品に思いを寄せる。

今後来るかもしれない食糧難の時代に向けて、栄養価を上げた天日干しの保存食作りも野菜作りと並行して始めてみてもよいかもしれないですね。

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今回のコロナ騒動で見直されつつある、緑茶や柿渋、梅干し、味噌や納豆などの発酵食品などなど。
保存食の天日干し食品も、全部先人達の知恵の賜。

改めて、日本に昔からある食べ物の凄さに感心します。

昔の暮らし方って理に適っていたんだなぁとしみじみ思う。

ヒトらしく生きていくには、先人の知恵と共に生活していくことなのかも。

原点回帰。

この言葉が今、一番心に響きます。

らいすでした。

参考資料:食品群名/食品名: 果実類/かき/干しがき|食品成分データベース
果実類/かき/渋抜きがき/生|食品成分データベース
果実類/かき/甘がき/生|食品成分データベース

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